index < 日誌 < 2018 < 朝鮮。<18-38「半島」 |
気が短い。まったく困ったもので、思いやりとか気づかいのカケラもない。そもそも苦痛とか楽しみを共有するといった感覚自体がないのである。省みる自己の心情でもって相手を理解するといったことがない。もともとそうしたものが心の中にないのである。 心の中というのが、外の世界と直接につながっていて、自分自身を省みるということがないのである。だからそこからまた、思いやりとか心情を共有する、といったことが出来ないのである。 だからまた、秩序といったものが上からの「権威」に基づく強制としてしか機能しない。だれもが共に生きているが、それは上からの強制か、それとも利害に基づくものであって、心の中で自分自身の心情として納得され、そうしてつながって共有されているものではない。それは表面上の外面だけのものである。 そして権威の象徴としての権力は、常に一極へと集中する強い傾向を示す。だれもがそうやって群れてこびて迎合し、そうやってピラミッド型の上下関係を作りだす。そしてだれもが頂上の中心極を仰ぎ見る。そうした世界にあるのは、お前が上かオレが上かの上下関係だけである。 |