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自分のなかにあって、なにか得体の知れなかったものが、すがたカタチとなって現れてくるのである。もっと正確に言うと、外からすがたカタチを与えられて、よみがえってくるのである。 それは、もともとカタチのなかったものなのである。漠然としていて、とらえどころのない未知の、自分でも得体の知れない、不可解なものであり続けたものだったのである。だからまた、知らず知らずのうちに忘れられ、失われていった過去の記憶の痕跡でしかないものだったのである。 にもかかわらず、それはどうしても目に見える、意識されるカタチでもって表現されねばならなかったのである。そうした、必然性があったということなのである。 必然性とは、動機や理由、そして何らかの自分にとっての意味というのがあった、ということである。だから、それはどうしても意識することが出来るようなカタチとして、表現される必要があったのである。 だからまた、それがカタチとなって浮かび上がって来ているのである。これが自分の中の感覚の不具合や障害、ノイズやクラッシュをひき起こしているのである。 |
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