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5、サイン。

はじめ、それが何なのか分からなかったもの、未知のもの、得体の知れないものが、自分の経験や記憶の中で関連づけられ、そしてそれが自分のなかで行為への、何らかの合図としてのサインや符号に結び付けられ、そして意味づけられて、何らかのすがたカタチを持つ象徴として表現され現れてくる。

こうしてカタチというのが、何らかの意味を伴うものとして現れてくるのである。また、何らかの意味を持つものとして、人間に知られてくるのである。

あるいは、カタチというのが、たとえばイメージにしても、あるいは物語的な思考にしても、それが何らかの筋道や、自分とのかかわりのある、意味のあるものとして意識されて来る。自分にとって無視もできず、対立するものとして、自分と区別される。

だからまた、共鳴・共感・伝搬、あるいは反発・反感といったものも、未知のものとの遭遇、つまり、自分とは異なるものとの遭遇において意識され、理解もされ、あるいはカタチとなって自分の中で現れてくるのである。

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