index< 日誌 < p変異 <  18-387「新、変身」p4-


 
3、存在。

このようにして、現実世界の観念化が達成されるのである。そうして意識の中で世界というのが理解され、知ることが出来るようになるのである。世界というのが、どこかで互いにつながりあった、因果関係のあるものとして理解もされてくるのである。

そう思えてもくるし、そうであるべきものとも感じられ、また、それが当然の事のようにも感じられ、まるでそれが、固定した不変のもののように思えてくるのである。そして、それがまた、自分と世界とのかかわり方をも示しているのである。

そしてこれが、自分の存在の仕方なのであって、そして自分が生き、暮らし、知ることの出来るすべてなのである。これが、自分にとっての現実のすべてなのである。

だからまた、それが永遠不変のもののように思えてもくるし、永遠不変でなければならないし、そしてまた、このような永遠に変わることのない世界でのみ、自分は生き続けることが出来るのである。

戻る。                   続く。


index < 日誌 < p変異 <  18-387「新、変身」p4-