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感覚の生理作用と、それがもたらすイメージと夢の間の意味不明な物語。すなわち、意味不明の経験として思い出され、思い出すこともできる。また、身体の生理作用だけからでも思いだすこともできる。それは、目的や理由から切断された無意識の世界である。 この場合、それがいったい何のか、何のことなのか、自分でも分からないし、知りようがないのである。ただ、感覚の「感じ方」としてのみ思い出されてくるのである。そうした意識する対象を持たない記憶である。感覚が、感覚自身で感覚を意識している状態である。感覚が、感覚だけでなにかを意識している。 だからそれは、ただ何となく心地よい、気持ち悪いとか、怖いとか、楽しいとか、訳もなく落ち込んだ気分などとして感じられてくるのである。なぜそうなるのか自分でも分からないのである。理由や目的といったものが始めから無いのである。 |