| index＜ 日誌 ＜ d無意識 ＜ 18-395「肉体」p4- |
| 記憶ととして残るのは、なんらかのカタチとしてである。イメージとか出来事の物語などとして思いだされてくる。しかし、それ以外の記憶もある。イメージにも、物語にも、何らかの考え方としても残されていない記憶もある。つまり、何らかの感じ方としての「記憶」なのである。 すなわち、対象や相手の存在しない感情。自己の肉体の内部に向けられた内向感覚。自己の内部で閉じて完結した自己内感情、感情の感情、または情緒の意識。その場の「空気」とでもいったものである。 何かの「感じ方」だけが記憶の痕跡や影のようにつきまとって来るのである。理由や意味などといったものがなくて、なにかの「感じ方」だけが自分に迫ってきて、そしてよみがえって来るのである。 |