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3、理解。
自分自身を意識したり自覚できずにいる世界がそうなのである。しかしまた、そうしてのみ、この現実というのが成り立っているのである。夢の世界がそうであるように。

私たち人間の世界とは、そうした空想の観念の上に成り立っているのである。それは頭の中の観念の世界なのである。そうした、現実に対する仮空の観念を成り立たせることが、すなわち、文明のシステムなのである。

そうしてのみ、私たちが生きている現実というのが、はじめて何らかの意味を持ってくるし、それぞれの間のつながりや広がりといったものが理解もされてくるし、そしてまた、社会のマナーや論理や理性といったものが現れ、納得もされ、意識もされてくるのである。



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