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「まだら模様」


2、わからない。


自分というのが、
何か得体の知れない、漠然としたもので、
それを、他者との関係のなかで、
確かめていくことになる。自分と他者との、
差異や共通点や、感じ方の違いから、
区別し、識別して分析していくことになる。
自分というのは、他人とは違う存在なのである。

そして結局、それが何かと問われても、
わからないし、そもそも、答えようがないのである。
底なしの井戸のなかを、のぞき込むようなものなのである。
世界中の誰よりも、なによりも、最もわからないというのが、
自分自身のことなのである。


 戻る。              続く。



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