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「まだら模様」 |
3、 哲学。
しかし、それに向かって祈ると天使が、 呪うと悪霊が現れる。 そしてときおり、天使の顔をした悪霊が、 あるいは、悪霊の顔をした天使が現れたりもする。 同じ役者が天使と悪霊を同時にこなしてる、 そしてそれを、ひらめく、なにかのシンボル、 ないしシルエットととして感じて、 イメージやカタチににすると、目に見える、 絵画や彫刻のような芸術として表現される。 それを、言語でもって表現すると神話や文学として。 そして、思考でもって表現すると学問となる。 あるいはそれを、暮らしと生き方の モデルとして定めると、オキテ(掟)となり、 約束事としてとらえると、法律となる。 こうした、意識と思考の働きを、できる限り細分化し、 分析し、総合して明らかにしていくと、 そうした過程そのもの、分析している思考そのものが 思考される。思考が思考される。 これが哲学である。結局、それらはみな同じものを 異なる様々な角度から見ているに過ぎないのである。 |