| index ＜ 日誌 ＜ 2018 ＜夢の中<18-43「背景色」 |
| それは必ずしも見えるものである必要はなく、例えば音とか空気のふれる気配でもなんでもかまわない。要は何かがせまってきたり、あるいはそれに吸い込まれるように思えてくる、そのように「感じる」ということ自体が大事なのである。 そしてそうしたことが、それとは直接関係のない、なにかしらの印象や象徴として記憶の世界に浮かんできて、現れている。それは象徴や印象というものであって、かつて経験されたか記憶されたものが、色やカタチの途切れ途切れバラバラな記憶の痕跡となって無意識の世界に浮かんで来ているのである。 それは暗示と示唆、何かの例えや抽象の世界である。あるいは意図せざる偶然の重なりの運やツキの世界かも知れない。意志では掴みどころのないバラバラな、錯綜し混乱した無意識の世界が浮かび上がってきているのである。自分の意識とは無関係なところで、それに反対し、あるいはそれに迎合して演じられているのである。 |
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