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それは、女性の顔の化粧にもよく表れている。女性の顔の化粧といったものが、だれもかもがみな、同じ顔に見えてくるのである。個性が消失しているのである。それは化粧品メーカーが作り出した顔なのである。同じ顔、つまりこれは人型ロボットの世界なのである。 化粧だけではない。顔の表情や感情といったもの、心の中までが規格化され形式化している。学校とテレビとマスコミが結託して、大衆をそのように導いてきたのである。人間の考え方、感じ方、感情といったものまでが、支配され、誘導され、型にはめられてきたのである。 偉い人が導いているのだから、それが正しいはずだと思い込むとすれば、その時点で、それは正しくないのである。なぜなら、成否の判断は自分自身が決めることだからである。 このような自意識、判断の主体といったものが日本社会では無視され続けてきた。というよりも、それがなにか悪いことのように排除され、ないがしろにされ、隔離され続けている。社会の部外者、よそ者となっている。 だから自己意識というものが非常にあいまいで不明瞭なのである。そしてそれに応じて、 わがまま、気まぐれ、自分勝手といったものが無制限に放置される。なにかそれが自由であるかのように思われてもいるし、思わされてもいる。つまり、非常に管理しやすい世界なのである。 |
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