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これは自分でも意識することなく無意識にそうしていることである。しかしそれがやがて数千数万年くり返されることによって、無意識ですらなくなって、単に肉体の生理作用の一つのパターンに過ぎないものになっている。 そしてそれに気づいたとき、これが障害やノイズとして感じられてくるのである。ワケのわからない意味不明の得体の知れない障害やノイズとして、 自分の中の何かの不具合として現れてきているのである。 精神のバランスが壊れ、その裂け目から何かが異議申立てをしている。これはおかしい、何かが狂っている、間違っている、「そうではない」と肉体の生理が意義申立てをしているのである。そしてこれが自分の意志ではどうにもならない「カスミ」の世界なのである。これは自分自身の中にある障害なのである。自分でもどうにもならない本能や衝動の世界なのである。 自分であらかじめ避けて見て見ぬフリをして、ボヤかして見ている、そうした誠に自分勝手でご都合主義的な「ボヤかして」見ている世界とは、どこか根本的に違う世界なのである。自分のなかで自分自身が戸惑い、ためらい、混乱し錯綜しているそうした世界なのである。自分が自分に疑いを抱きはじめている、そうした世界なのである。そしてだれよりも自分自身が信じられない、そうした世界なのである。 |
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