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内面と外面の境界がない。自己と他者の区別がない。自分と他人の境界線を消失している。自分と他人が入り乱れていっしょになっている。自分自身というのが見つけられず、それがないがゆえに自分に対する責任も感じられない。自分というのが、いつでもどこでも、わがまま気まぐれで、自分勝手というのが思いのままに、まかり通ることのできる社会だということである。 いいかえると、外面なき内面というのは、妄想だけの、実体なき、偽りの世界だということである。だから偽善であり迷信なのである。現実というのが、むなしい、ウソの世界のように思えてくるのである。自己と他者との境界や区別、ケジメといったものがないのである。自分と他人との区別のないところに、本当の自分など存在しないのである。精神の内面などあり得ないというのが実情に近いのである。 にもかかわらず、いつもだれかにせかされ、追い立てられて、それを求めるものだから、いつも自分自身といったものが抜け落ちている。そして、なにかを得たと思っても結局はいつも虚しさだけが残って、自分が何か正体不明の人間のように思えてくるのである。自分が誰かわからなくなるのである。何か一番大事なものが抜け落ちている。 |
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