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2、出来ること。



人間は、自分が出来ることしかしないし、出来ないし、やろうともしない。たとえ出来ないことをしたところで、すぐに元に戻る。そうなるしかないのであって、それが必然なのである。これがあらかじめ定められた方向性、条件といったものである。

あるいは反対に、人間が、なにかを成しとげた場合でも、それが人間にとって「出来る」場合に限られるのであって、そしてこの「出来る」というのが、先に述べた自分の中にある潜在的な可能性といったものがが基になっていて、それが現実化したものに他ならない。

何かを成し得るというのは、そうした素質ないし素材といったものが、もともと自分のどこかにあったからであって、それが変化する外の世界に呼応して、呼びさまされ、めざめて、発見されて、カタチになって、現実化してゆくのである。「適応」は、それ以前にその基になる「遺伝」されたいた素材がなければ 物的な現実になることはない。


戻る。             続く。

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