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個人の気質や気性、性格、そして感覚や意識、考え方などといったもの。それらはすべて社会とのかかわりの中でのみ何か意味あるものとなり、そしてまた、社会の中でのみ現実のものとなる。 個人の喜びや幸せ、充実といったことは、それはそれで社会システムの最適化された理想の状態を示している。反対にまた、解決の困難な反発、憎しみや不幸などといったことは、社会システムの欠陥と不備を意味している。 システムが現状と合わなくなっているのである。それは言いかえると、制約され条件づけられた社会システム自体の必然の結果なのである。そして、それはまた同時に、個人から見れば気まぐれで自分勝手な偶然の出来事として映っている。社会にとっての必然が、個人から見ると偶然として感じられるのである。 |
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