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6、ウンザリ。



教育の機会均等、職業選択の自由だって?私自身、60年生きてきたけど、どこにもそんなもの見たことがないよ。まったく笑かすよ。恐れ入るよまったく。よくもそんな子供みたいな、しらじらしいことが言えるよ。そんなもの、この日本のどこにもあるものか。

日本を支配しているのは協調性と「和」の精神であって、あからさまに言うと、コネと談合、そして永久に変わることのない上下の関係、すなわち「系列体制」である。そして、そこからの逸脱を奇人・変人、よそ者、外の人、といって排除し続けているのである。そしてこれがまた、この「和」の精神の存立の条件ともなっている。仕組みであり原理となっている。

まったく、ヘキエキ、ウンザリだ。ゲーゲーしそうだ。だれもがわかってるくせに、知らん顔をしている。見て見ぬフリをしている。そうやって、いつのまにかそれが当り前になって、
なんとも思わなくなっている。そしてそれが常識となって、しきたり、オキテとなっている。
社会全体の暗黙の事項となっている。「空気」となり、以心伝心の無意識の情緒の世界を作り出している。

これが社会全体の無言の共通認識・共有意識となって、「みんな」という名のフツーーの人々の世界を作り出している


戻る。            続く。

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