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8、閉じた世界。



閉じた世界。
ここでは何度も崩壊が起こるが、そのたびに同じ原理の再登場として現れる。つまり、原理といったものがリセットされ、初期化されるのである。だから破壊がおこっても、
本質的な破壊ではなくて同じことの繰り返し、以前の原理の再現として現れる。

インドや中国がそれで、ここでは近世に至るまで、何度も破壊と創造が繰り返されているが、本来の意味での創造はなく、同じ原理の再現として現れている。それはいわば、ホロスコープ(万華鏡)の中の、カガミの中の世界に留まったままなのである。

それは必然でもあって、カガミそのものを破壊するということがない。それは、人間の暮らしや社会を成り立たせる根本条件といったものが、常に同じものであり続けているからである。従ってまた、それとは異なる原理に基づく文明というのが、成り立ち得ないのである。


戻る。            続く。

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