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6、傾向。

すでにある、人間にとって与えれた現実の条件といったものが、その形状や組み合わせの関係性、そして、その素質そのものが大きく変化してゆく。それは、どういうことかというと、人間との関係性において、外の自然の意味といったものが変化してゆくからである。

あるいはまた、自分にとって外の自然の、いままで気づくことのなかった潜在的な可能性に過ぎなかったものが、外の現実世界に踊り出てくるのである。いままで知ることのなかったことが知られてきたり、あるいはまた、それを知る必要に迫られてくるのである。

人間が求めるものが、現実世界との関係を作りだしているのである。また、そうした関係性によって、ものごとや現実の条件といったものが、人間にとって異質な意味を持ち始めるのである。そして、このような関係性といったものが、自分にとっての新たな現実を作り出しているのである。

たとえば、それまで気づくことのなかった、もののカタチや性質といったものが、異なる視点と観点から見直され、それまでとは、まるで別のものように見えてくる。そしてそれが人間にとって別の意味を持ち始める。新たな異質な用途や役割が生み出される。そして、それまでとは全く別のものとして扱われ始められるのである。


戻る。                         続く。



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