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このような記憶。それが意識されたり、自覚されたりすることのない、無意識の記憶。肉体だけが知る自分自身の肉体の記憶。意識が介入する余地のない生理的で反射的な衝動や本能といったもの。 感情にまでいたることのない、感情以前の世界。自分以外の相手というのが未だ存在しない、そうした内閉的で孤立した情緒の世界である。 このような、ほとんど意識されることのない自己の自意識といったものは、自分が生きて行く上では、たいして役に立つというものではなく、むしろジャマでわずらわしい記憶でしかないのである。 |