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4、変わらない。


つまり、人間というのが、あらかじめ始めからそのようにセッティングされ、事前にプログラムされ設定されているのであって、そうした枠や囲い、条件や制約から出てはならない、ということである。

人間のの生き方や感じ方には、限界や越えてはならない境界線というものがあって、そこから出て行って、他のことを知ろうとしてはならないということである。

これが社会というシステムの前提であり、条件であり、その仕組みと構造そのものなのである。「仕組み」が仕組みとして成り立つためには、そこには、どうしても自己と他者を区別する境界線が必要なのであって、それは越えてはならない限界線なのである。

このような社会では、なにも変化しないということがシステムの存続の条件であり、必須の前提ともなっている。かつての中華帝国や南米のインカ帝国がそうであった。幾多の数限りない王朝が誕生しては滅亡し、栄華盛衰をくり返した古代エジプトやインドもそうであった。



戻る。                   続く。

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