| index＜ 日誌 ＜ v夢の中 ＜ 19-014「続、夢の情景」p3- |
| 夢の中は、現実世界から切断された別世界なのであって、実際の理由とか現実的な具体性などは、どうでもよい、かかわりのない無縁な世界なのであって、そうした現実の事実関係とは全く無関係に夢物語は進んでゆく。夢とは、このような別世界、空想だけで成り立っている非現実の世界なのである。 なにもかもが気ままで自由自在、思いのままなのであって、見えるすがたカタチはすべて仮空のイミテーションなのである。正確にいうと、夢のなかで見える世界というのは、すべてどうでもよい世界なのであって、そして、それがそれとして何か意味を持つのは、それが自分のなかにある無意識の世界を現しているというところなのである。自分で自分の無意識の世界が見れるというところなのである。 そしてそれが表明しているのは、具体的な現実の出来事や、その筋道や論理といった、そうした「実際に必要なこと」ではないのである。そんなことに夢は拘（かか）わらないし、無頓着だし、そんなことは夢にとってどうでもよいことなのである。 |