index< 日誌 < u列島 < 19-016「続、いさぎよい」p6- |
それは、日本という島の中で現れてきて、そしてこの島の中でうずもれて、継続していって、そして消えていったのである。すなわち、これがこの島の特有の傾向としてそうなのである。そうした、特有の形式とパターンを持つものとして繰り広げられてきたのである。 歴史的にも空間的にも、このような同じことのくり返しが、そこに住む人々にそれ固有の美意識と感覚を生み出してきたのである。自分でも意識することのない無意識の習慣や作法として受け継がれてきたのである。それ以外になく、それが当たり前のように。それがこの世界でのルールとマナーなのである。 また、そのようにしか成り得なかったのである。こうしたことが、すなわち、サダメであり、感覚の形式やパターンをカタチ作る現実の条件となっていたのである。そうして定形化されたライフスタイルの「型式」を作り出してきたのである。 |