| index＜ 日誌 ＜ u列島 ＜ 19-016「続、いさぎよい」p6- |
| このような限られ、制約された条件のなかでのみ、人間というのが自分自身というのを表現し得たのである。または、このような条件の下では、それ以外にあり得なかったのである。 だからやはりそれは、「舞台」なのであり、背景であり、環境であり、ここで生きる人々にとっての、避けることも、逃げることもできない現実の条件だったのである。 また、こうした現実の世界においてのみ、人間は自らを現わし、表現し得るのである。あるいは、生きて行くということができるのである。あるいはまた、死んでも、自らの歴史として、祖先のタマシイとなって生き続けることができたのである。 |