index< 日誌 < aa暗示 < 19-017「続、続、いさぎよい」p4- |
もちろんそれが、自分の望むものとか求めるもの、願うものとは異なる違うものであっても、そうした自分の意志や心情とは無関係に書き込まれて行く。ここが大事なのである。このような自分の意志とは無関係であるというところに、社会全体としての共通の意志が成り立つのである。自分と社会とをつなぐ共通の認識、共有意識が成立するのである。 しかしこの「共有意識」といったものは時代の産物であり、そうした歴史的現実を反映したものなのであって、それ自体が時代と地域によって異なるものとならざるを得ないものなのである。 人間が生きているその時代が異なれば、常識やその目的、事情といったものも違ってくるし、また、それらをつないでいる「共有意識」も違ったものにならざるを得ないのである。 あるいはまた、こうした共有意識そのものが、その時代の産物なのであって、もともと異なる様々な個人意識の全体なのである。ただそれが、時代の現実という世界のなかで、同じものとして映し出され、言い表されているのである。 |