index< 日誌 < am種 < 19-026「観念の世界@裂け目」p6- |
すなわち、この彼らが属するその国家の主権を離れたところに、人間は存在しないということなのである。それ以外の生き方が許されず、認められず、出来ないということなのである。 そしてこれを戸籍や国籍、そして国民と私たちは言っているのである。そしてこれを離れたところに人間は存在せず、「人間である」とは認められず、また、人間として扱われないのである。すなわち、「自分たち」という集団の外のもの、なにか得体の知れない、正体不明の、わけの分からない、要するに関わり合ってはならない者と見なすのである。 もっと正確に言うと、集団の中から排除しなければならないヨソ者とみなすのである。そしてフツーには、このような国家の主権の下にあるのを国民と言い、そして言い換えると、主権=人権が認められた人間とみなすのである。 |