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4、自意識。


国家の保護のない人間とは、要するに人間では無いのであって、人間として扱われることないということなのであって、どのようにされても誰からも咎められることがないのであって、そして人間は、他人が見ていなければどんなことでもするのである。バレさえしなければ、何をやってもよいのである。

自己意識があって、自分で自分の良心を問い直すといったことは、フツーにはないのである。自分の「良心」というのは、他人が見ているので仕方なくそうしているだけなのである。そしてこれが自分の自意識になっているのである。

自分で自分を見ることが出来ずに、世間体という表面的な体裁でしか自分を感じとることが出来ないでいるのである。世間から切り離された自分自身の中の、自己意識でもって、自分を理解することが出来ないのである。自分で自分と対話するといったことがないのである。



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