| index＜ 日誌 ＜ am種 ＜ 19-028「観念の世界③自意識」p6- |
| 「模範を一般化する」とか、「みんなは一人のために、一人はみんなのために」というスローガンがそうである。そうやって世の中を合理化・画一化・均質化するとともに、異質な者を排除するのである。 あるいはまた、より本質的には、異質でない者であっても、ただ単に自分の考えを持ったり主張すること自体を排除・隔離・追放するのである。ただそうしてのみ、「自分たち」というアイデンティティーが成り立つのである。 自分の中で、自分自身の自律した自意識が無い以上、そうするしかないのである。自分で自分を問い省みることが出来ない以上、そうするしかないのである。自分を省みる自己意識そのものが欠落しているのである。自分自身の考えそのものが始めから無いのである。また、そうした「自己意識」というものが無い以上、そうならざるを得ないのである。 |