index< 日誌 < am種 < 19-032「観念の世界F続、排除」P4- |
この利害関係といったもの。このような近代社会がもたらした均質・均一の社会といったものが、その経済社会の仕組みとして、異質な者を排除してきたのではないだろうか。 そしてまた、だからこそ、これが全体としての利害関係を反映し得たのであり、またそれが収入と生活に関係することであるがゆえに、これを否定する異質で規格外の者を、どうしても排除しなければならず、また、そうしてきたのではないだろうか。現実の経済と社会のシステムが、それを要求したのである。 そして、これこそが自分に与えられた現実の立場であり、居場所であり、自分自身の精神のよりどころ、支えになっているのである。また、それ以外の生き方というのが現実に無いか、それとも閉ざされているのである。そしてこれが「システム」なのである。 そうするしかなく、そうせざるを得ないように出来ているのである。そしてまた、そうすることによって、世の中が平和で居られるのである。安心して安全に生きて行けるという仕組みになっているのである。 |