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2、仕組み。


それを自分の中で、自分のものにするのではなくて、それを他人の中に見ていて、そしてそれを自分のものと勘違いしているのである。そしてここで言う他人とは、要するに誰か「偉い人」、権威のことであって、そしてこれが上下の関係なのである。

言い換えれば、このような上下の関係の中でしか、自分をとらえることが出来ずにいるのである。しかしまた、そうである限り、自分の中で自分を見つけることがないのである。

そしてまた、それゆえに、上下の関係というのがどうしても必要なのであり、その中にしか自分を見つけられず、そしてまた同時に、自分より「下の者」がどうしても必要になってくるのである。そして、これが現実のシステムなのである。仕組みであり、原理であり、そして必然なのである。


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