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2、安心。


それは、自分で自分をのぞき込もうとしているのであって、自分を、自分の外から見ているのである。それは、自分の中に住む他人なのであって、そうしたことを意識すること自体が、人間にとってみれば恐ろしいころなのである。

自分がまわりのみんなから切り離され、自分だけが異人種のように思えてくるのである。そして自分が自分の祖先や、親兄弟からも、そして祖先のタマシイからも切り離され、自分の精神を見失った人間のように思えてくるのである。

自分が自分でないように思えてくるのである。だからそれは、この世のなによりも恐ろしいことであって、あってはならないし、見てもならず、意識してもならないことなのである。また、そうすることによって、自分たちの日常というのが安全で安心して繰り返されるのである。自分が自分のままであり続けることができるのである。だから、それはのぞいてはならないことなのである。


戻る。                   続く。

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