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4、民族のタマシイ。


適応できなくて滅び消えて行くというのは、決して弱いからそうなるのではなくて、むしろそれとは反対に、最後まで抵抗するから徹底して滅ぼされるのである。むしろ、中途半端に侵略者に迎合して自分を奴隷として甘んじて生きながらえる、といった場合が多いのである。そしてこれが「適応」なのである。

のみならず、それだけでなく、自分たちの中で、そうやって外国勢力を利用して、自国内の正統派を排除する、といった事例が多いのである。そしてこれもまた、現実的な選択なのである。

さらにまた、このような事態にまで追い込まれるということ自体が、自分たちの中に何か根本的な欠陥があったからであって、自分自身でそれを修正する能力を欠いていたからなのである。そうである以上、滅ぶということ、新たに「適応」を迫られるのは必然なのである。そうなるしかなかったのである。


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