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6、日常。


私たちは、このようなシステムの下に生き、そしてその恩恵を受けることによって自分たちの生活を守ってきたのである。そうである以上、そうした自分というのを否定できなくて当然なのである。それはなかったこと、知らなかったこと、自分とはかかわりのなかったこととして、忘れるようにする以外にないのである。

要するに、そのようにしか見えないということである。これが現実という世界なのであって、ここから離れたところに自分の存在も、日常も、感覚も成り立たないのである。

それは、このような現実の世界での、自分の立場をそのまま映し出しているのである。また、そうした意味で、それは自分にとって素直で正直なのであって、そして、これがそのまま、自分にとっての信じるもの、正義となっているのである。

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