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7、システム。


これは何もここだけの話しではなくて、歴史上、いつでもどこでも少数者や異質な者は、常にそうであり続けたのである。そうした意味で、それは至極当然のことなのである。

数え上げればキリがない。国家間や民族の間にも格差があって、同じ民族や国民と言っても、その中には障害者、私生児、同性愛者、少数民族が居るし、また、観念や性格・信条の違いからの異端宗教、政治犯などの不適格者、さらにはユダヤ人やジプシーといったもともと国家というシステムに不向きな者もいるのである。

だからまた、そうした者とは違うという意味で、それを条件にして自分というのが成り立っているのである。そしてこれがシステムなのである。これが、「自分たち」という仲間・集団としての共通認識・共有意識となっているのである。すなわち、これが「自分たち」の拠りどころ、アイデンティティー、信じるものとなっているのである。

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