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こうしたことが、自分にとっての「信じるもの」になっているのであって、そうである限り、自意識というのは自分の中にではなくて、自分とは別の他者の中に求められる。 他人の中にしか見つからないのである。それが自分の中にない以上、そうせざるを得ず、そうするしかなく、そうならざるを得ないのである。もともと自分の中に、自己意識というのがない以上、そうならざるを得ないのである。 自分の中に自分というのが存在しないのである。自意識というのがあっても、それは自分で自分を反省するといった自己意識ではないのである。そうである以上、それは他人の中に求められなければならないのである。 しかし、たとえそれが、自分の中に無いものであったとしても、それは自分にとってどうしても必要なことなのである。だから、どうしても求められなければならず、そしてそうしたことが、自分が自分であることの証明になっているのである。唯一の、自分を確かめることの出来る動機となっているのである。 |