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3、結果。


そうしたことが数千数万年という長い歴史的な、同じことのくり返しのなかで、ほとんどだれにも気づかれないまま、非常に遅々とした、非常にわずかでささいな変化の、気の遠くなるような長い歴史の結果として集積し、堆積していったのである。

他の言い方で表現すると、それは数十数百年単位では、何も変化が認められないのであるが、これを数万年という長い間隔で見ると、やはりどこか大きく違っている、ということなのである。

わずか数世代の間では外見上の違いは何もないのであるが、数百世代の後にこれを見ると、やはり大きな違いが認められることがある、ということである。体格、肌や髪や目の色、それに環境と食生活の変化に伴う好みや嗜好、性格や気性の違いなどもそうである。

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