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4、日常性。


日常的な心臓や血液の流れ、呼吸器官の営みがそうである。また、「自律神経」の働きがそれである。それは自分のなかにあって、自分の意志とは別の、独立し、自律したシステムなのである。

こうしたことが、自分にとって何かが意識される以前の、意識から切断され、意識とは別の、感覚だけの、感覚そのものが自己完結した世界を作り出しているのである。感覚が感覚を感じている、感覚が感覚を意識している、そうした世界である。

意識の知らないところで、感覚が感覚だけで何かを感じている。そしてまたそれを、感覚だけの、感覚特有の仕方で記録し、保存し、そして伝え、くり返し続けてきたのである。感覚の感じ方の、その生理や神経作用が反復継続される、そうした固有の自律したパターンとして保存され続けてきたのである。

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