index< 日誌 < c信じるもの< 19-68「続、自分たち」p4 |
だからそれは、なんとしても、どうしても、つまみ出して、吊るし上げて、壊しておかなければならない異物なのである。だからまた、感情的にもなるし、陰に陽に何かあるたびに結び付けられて、悪者に仕立て上げられるのである。それは、悪者でなければならないし、悪者であるはずの、社会と自分たちにとっての共通の敵なのである。 これは無言の共通認識であり、「自分たち」というキズナの共有意識なのである。またそれは、暗黙の不文律・タブーでもあって、このようにして学校や企業、行政や地域共同体が一体となって、このような異物に対して締め上げて行くのである。 排除し、隔離し、締め出そうとするのである。そして、このような無言の圧力そのものが、社会全体からも支持されるのである。それは、そうやって「自分たち」という日常の世界を守っているのである。 |