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それは要するに、無意識の世界で、ずっとこなし続けてきたものなのである。いままでも、いまも、そしてこれからもそうであり続けるであろう、そうした自分自身そのものだからである。そうした自分が、自分でなくなる訳にはゆかないのである。 このような、人間が生きている条件といったものが、知らず知らずのうちに人間を縛りつけ、制約し、規制しているのである。しかしまた、これが無意識の世界なのであって、また、それに依存して生きて行かざるを得なくしているのである。そしてこれが、そこで生きる者にとっての常識であり、生き方や感じ方・考え方の「傾向」となっているのである。 そしてまた、人間はそうした世界を離れて生きて行けないのである。なぜなら、それが自分自身と自分たちの精神的同一性とアイデンティティーの根拠となっているからである。 |