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しかしこれは、非常に深刻かつ決定的な、取返しのつかない内容を含んでいる。自分が否定される。自分の存在のみならず、自分の祖先や親兄弟、国民や民族といった自分の存在のすべてが否定されるといった内容を含んでいる。従って、たとえ死んでも、それどころか自分の子供を飢え死にさせることがあっても、妥協するのを拒むといった、そうした深刻な状況を作り出す。 それは奴隷としての自分の立場といったものを、子々孫々永久に固定化しかねないからである。自分たちの子供や子孫までも、こうした取返しのつかない立場へと押し込むことになるからである。親や子供を食い物にしてしまうからである。自分がそういうシステムの社会体制の部品ないし協力者となってしまうからである。だから、どうしてもカンベンできないし、カンベンしてはならないのである。 |