| index＜ 日誌 ＜ c信じるもの＜ 19-72「続々、自分たち」p6 |
| 自分もそうだし、まわりのだれもがそうだから、それが変な事とは、どうしても思うことができないでいるのである。それを意識したり、自覚したり、また、それが「見える」といったことができないでいるのである。そうした「みんな」の中にいる限り、それが見えるということがないのである。だれだって、自分がフツーに普段やってることに、ケチをつけられたくないのである。 自分というのが、みんなの中の一部分であること。その中でしか自分を見つけられずにいる。そうした、「自己意識」というのを持たない人間なのである。だからまた、どうしてもみんなと同じでなければならず、そしてまた同時に、「同じでない者」が必要なのであり、そしてそれは、どうしても見つけ出さなければならないのである。そうして始めて、自分が自分であることができるのである。自分を見つけることができるのである。 |