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7、信じるもの。


こういう、「みんなと違う」者が生きて存在しているということ自体が、自分とまわりのみんなに対する脅威として感じられてくるのである。しかしまた、たしかにその通りなのである。

このような異質な人間、まるで異人種や異国人のような人間は、いまある自分たちの社会を破壊する恐れがあるのである。だから、どうしてもその前に、除去しておかなければならないのである。理由やワケなどはどうでもいことで、要は、除去しておかねばならないのである。

その存在自体が、それが存在しているということ自体が、非常に危険な災いのタネなのである。だからどうしても除去しなければならないのである。そしてそうしたことが、理屈や考えというよりも、それ以前の本能や直感として感じられているのである。自分自身の生理や体質を通して伝わってくるのである。

だから、それは感情的なのであって、それは、理性や考え方の違いというよりも、感覚や体質、そして生理の違いなのである。だからまた、それがどうしても許すことが出来ないのである。利害関係以前の自分たちが「信じるもの」の違いなのである。

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