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人間という現実が、このような限界と制約、そして方向性を持つ存在として、あらかじめ成り立っているということである。もともと、そのように出来ているということである。つまり、これがここで言うところの、「自分たち」という世界なのである。 そしてまた、そこから離れたところに自分という考え方も感覚も、そしてその現実も存在もないのである。つまり、これが自分というのが現れ出てくる場所となっているのである。したがってまた、だれもこのような自分を否定することが出来ないのである。自分で自分を否定することなど、だれにもできないことなのである。もとからあるものを消し去ることなど、だれにも出来ないのである。 そして、このような自分が生きている現実に基づいて、自分と自分たちという世界の価値観や世界観、そして、信じるものや求めるものといったものが作り出されているのである。宗教や政治体制、社会システムや法律、それに習慣や感じ方、考え方といったものが成り立っているのである。 |