index< 日誌 < c信じるもの< 19-76「自分たちW」p9- |
要するに、私たち人間は、このような偏見と妄想の世界を生きている。しかしまた、それは、自分が生きて行く上での処世術なのであって、そうしたことが、知らず知らずのうちに自分の身につきまとっていて、そしてこれが当然の、当たり前のことのように思えてくるのである。 それは自然の成り行き、流れとでも言ったものであって、そのようにしかなれず、それだけが残されたただ一つの生き方となっていて、また、そうやって生きて行くしかないように出来ている、ということなのである。 そうである以上、これが自分たちにとっての常識であり、道徳であり、正義とならざるを得ないのであって、そしてまた、これが自分と自分たちにとっての信じるもの、立場や居場所となっているのである。 だからまた、これに基づいて、自分たちの考え方や感覚が成り立っているのであって、また、そうでなければならず、そしてまた、そうであろうと努力するのである。そしてこれが、自分たちという世界での人間関係であって、キズナ(絆)となっているのである。 |