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6、きずな。


だからまた、これに逆らう者を許すことが出来ず、それがまた、強制ともなっていて、そうである以上、これが世の中の上下の関係の基礎になっているのである。原理であり、最も基本的な人間関係の原則となっているのである。これが、この社会の「生い立ち」であり、絆(きずな)なのである。

そして、このような強制力自体が、社会全体をまとめる中心になっていて、社会全体を集約し、つなぎ、押し広げて行くキズナ、人間と人間との間の関係になっているのである。また、自分と自分たちがそうである以上、それは、社会全体に広げて行かなければならない正義なのである。そしてこれが、自分と自分たちにとっての秩序なのである。

そしてこれは、教える者と教えられる者、導く者と導かれる者とを分けている。他人にすがって生きて行く者と、それを助ける者とに世の中を分裂させる。言い換えると、搾取する者と搾取される者とに、世の中を分けてしまうのである。

戻る。                  続く。

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