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7、保証。


「助け合い」だけでは、システムとしての秩序は永続しない。それが、世代を越えて受け継がれて行くことが出来ないのである。それは、永続しなければならないものなのである。そしてこれを永続させる、有無を言わせず貫いて来る絶対的な強制力、これが「権力」なのである。

理想でも必要でも願うものでもなくて、正義でも悪でもなく、それら一切を無視して押し通さなければならないもの、これが権力なのである。人間社会が集団としての組織である以上、それは最低限守らなければならない秩序なのである。そうやって、秩序というのが維持されているのである。

また、そうである以上、これが自分にとっての自意識にならざるを得ず、自分や自分たちにとっての「信じるもの」になっているのである。そうでなければならず、そうしなければならないものになっているのである。

そしてまた、そうすることが、自分の立場や地位といったものを、より強く確かなものにしてくれるのである。自分、あるいは自分たちといったものを、だれからも支持される、より強い立場と地位を与えてくれるし、保証もしてくれるのである。

戻る。                  続く。

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