index< 日誌 < c信じるもの< 19-77「自分たちX」p13- |
自分の考えというのを持たず、自分で自分に悩むといったこともなく、そうしたわずらわしく鬱陶しいことに惑わされることもなく、そうして自分というのを、少しでも他人よりもマシな人間のように認めてもらおうと生きているのである。そしてこれが自分の生き方であり、モットーとなっているのである。 また、それ以外の生き方というのが、このような世界では見つからないように出来ているのである。そしてまた、このような他人を見下し、見下されるような「上下の関係」の中でしか、自分を見い出せなくなっているのである。そしてこれが、自分のプライドや社会的地位の象徴、そして自意識になっているのである。 自分のなかで自分を意識し、自分で自分に悩み、そしてそれを意識し自覚する自己意識のない世界にあっては、これが必然なのである。そうするしかなく、そうなる以外にないのである。 |
index < 日誌 index< 日誌 < c信じるもの< 19-77「自分たちX」p13-
l