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7、序列。


そうして、この上下の「序列」が何よりも大事なものになるのである。だれもが、そして世の中の何もかもが、この序列へと集中され、集積し、最適化されて行くのである。すなわち、ピラミッド型の固定した秩序が出来上がるのである。

自己意識が無いので、内発的な変異の動機を欠いていて、そうならざるを得ず、また、自分たちにして見れば、そうした秩序こそがこの世界でただ一つの、合理的で最適化されたシステムとなっているのである。

そうである以上、変異などあってはならず、変化がないというのが、このような世界での存続の条件となっているのである。また、意識された自意識、「自己意識」のない世界に変異などあり得ず、あってもならないのである。

それはただ他人との間の、表面的で形式的な変化に終始するものであって、なんら内実を伴わない、同じことのくり返しだけが永遠に続く、そうした世界である。

そしてこの同じであるということ、そしてこれが、永遠に変わらずに続くということが、自分にとって何よりも大切で当然のことのように思えて来て、そしてこれが、自分自身の信じるもの、自意識になっているのである。

戻る。                  続く。

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