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能力もコネもなく、出自もよろしくない人間が、他人よりも上に這い上がってゆくためには、あるいはまた、少なくとも他人と同じように生きて行くためには、そうする以外にないのである。それだけが本人にとってただ一つの、定められた自身の運命からの脱出口となっているのである。 だからまた、このような人間はどんなことでもするし、またそれが出来るのである。権力からのバックアップがそれを可能にしてくれるのである。逆らう者をたたきつぶしてくれるのである。また、そうした自らの行為を正当化してくれるのである。 だから、どんなことでもするのである。また、それが許されているし、出来るのである。また、権力から見ると、そうしたことがこのような無能な人間の、利用価値となっているのである。それ以外に使い道がないのである。また、使われる身にしても、それ以外に自分が生きて行く道がないのである。 |
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