index< 日誌 < c信じるもの< 19-80「自分たち[」p8-


1、生理的。



これは、自分のなかの肉体の、情緒や生理作用といったものかも知れない。自分のなかの思考や、あるいはまた、自分の外からの押し付けなどではなく、それ以前に、自分のなかで自分を支配し強制し続ける本能的な何かである。

自分のことであるにもかかわらず、自分でもどうにでもならない、そうした自分の中に住む、もう一人の他人のような自分のことなのである。自分が生まれる前から、ずっと自分を拘束し支配し続ける、そうした自分のなかの他人のような自分のことなのである。

それは、自分自身の肉体がそうなのである。そうした自分自身の身体といったものがそうなのである。自分が望んだことでも、求めたことでもなく、自分以外の者によってあらかじめ定められ、カタチ作られたもののことなのである。自分のことであるにもかかわらず、自分の意志とは別のところで、自分とは別の者の都合によって与えられ、定められたものなのである。

履歴へ                  続く。

index < 日誌 index< 日誌 < c信じるもの19-80「自分たち[」p8-

l