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1、禁止用語。


現在、「差別」というのは、たしかに誤解を招きやすいコトバである。怒りと憎しみ、そして敵意を煽り立てるような言葉である。それも、理性や話し合いでの解決を拒絶するような響きをもっている。

差別といっても、そういう生き方しか出来ないようになっているのだから、それはいわば、運命や宿命とでもいったもので、それが、自分にも誰にとってもどうにもならないものである以上、蔑(さげす)みも、上下の奴隷的関係自体も、そうした概念自体が成り立たないのである。それはサダメやオキテといったものなのである。そうである以上、それは仕方のない、どうにもならないことなのである。

しかし、それがもしも、「差別」として意識され、自分にも自覚されて来るというのは、自分にも、そうした境遇からの脱出の可能性というのが開けてきて、そうした環境と条件が現実に備わってきている、ということを意味しているのである。どうにかなるのではないかと、思えてきているのである。

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